ウォーターポンプ交換

バイクの下がなんか汚れていて、

覗いてみると、オイルパン?

いや、もっと上の方からきているみたいで、

ん?何かの穴から漏れてきているっぽい。

拭ってみた。

この穴は、

ウォーターポンプっぽい。

固定ボルトからオイル滲み。

整備書(サービスマニュアル)を見ると、

穴は、ウォーターポンプの下部の点検孔で、
そこから漏れがある場合は、ポンプ内のメカニカルシール損傷らしい。

アッシー交換らしい。

 

てなわけで、モノタロウで純正部品を注文。

ウォーターポンプ

品番「49044-1092」ポンプ(ウォータ) (\13,800 税込15,180円)

サービスマニュアルには、図解があり、
ラジエータで冷えた水をEgに送り込んでいるのが
ウォーターポンプ。

サビ止めなのか、緑の冷却水がうっすら残った状態でした。

下から覗いて見えていた箇所は、

こんな感じ。

このシールがダメになるのかな?

ここだけの部品は出ないらしく、アッシー交換となるらしい。

側もボロかったので、今回はアッシー交換で全然かまわないけど、
1万5千円もするので、すぐにダメになったら痛いですね。

パイプ結合部のパッキンも新品を準備。ボルトも新品を用意しました。

冷却水がポンプに入る側のOリング

品番「92055-051」リング(0) 20MM (\200 税込220円)

固定ボルト
品番「92002-1569」ボルト 6X12 (\160 税込176円) x2

ポンプから冷却水が出ていく側のOリング

品番「671B2525」O リング(コテイヨウ) 25MM (\180 税込198円)

 

と、

ラジエータとウォーターポンプの間のホース、パイプも新調。

ラジエータ~ウォーターポンプへ
冷却水が入る側のホース

品番「39062-1695」ホース(クーリング) ラジエータ(ポンプ) (\2,310 税込2,541円)

なぜ新品にするかというと、サーモバンテージを巻いたときに、

亀裂に気づいていて、いつか交換しようと思っていたから。

パイプ

品番「39192-1098」パイプ(ウォータ) ポンプ (\3,280 税込3,608円)

こちらは、せっかくなので、新品にしておこうかと思っただけ。

サビ止めのため、油が塗布されていました。

水抜きボルトとワッシャーも新品を用意。

品番「92151-1277」ボルト 6X10 (\70 税込77円)
品番「92022-304」ワッシャ 6.2X11X1 (\150 税込161円)

 

ざっとこんな具合で、モノタロウにて純正新品を揃えました。

ボクのZRX400は、95年式で前期、ビキニカウルですが、

II仕様で丸目にしているのと、キャリパー、ラジエータが後期だったりするので、
ZRX400-IIの後期のパーツカタログも持ち合わせており、

ラジエータは、前期のじゃなく、(ホースの取り回し等が違う)

この後期のパーツカタログを見て、モノタロウで検索して、注文しました。

 

それでは、交換作業を行っていきます。

ウォーターポンプの取り外しには、
冷却液を抜く必要があるようで、

冷却液を抜くには、
シート、フューエルタンクを外す必要があり、

(冷却水容量は 2.7L らしい)

 

サクッと燃料タンクなどを外しちゃいます。

燃料タンクの外し方が気になる方は、過去記事を参照ください。
http://soarer.in/20200719/id1300/

燃料タンクを外さないと、

ラジエータのキャップが触れないんです。

リザーブタンクも外しました。

ボルト2本でとまっています。

中の汚れは、そこらへんの小石と水でシェイクすれば、

まぁまぁキレイになります。

水抜きボルトから、冷却水を排出。

ラジエータのキャップを開けると、

勢いよく排出されます。

それにしても、何色の冷却液だったんだ?

 

そして、ウォーターポンプと繋がっているパイプを外していきます。

Oリングついてるのにコーキングしてるって、、、Oリングだけじゃダメなのか?
とちょっと不安になりながらも、

パイプとったどー。

ラジエータのホースもとったどー。

ラジエータからウォーターポンプへの配管を撤去したことになります。

ラジエータのホースですが、

亀裂を、

再確認するも、そんなに大して深くなかったので、
交換しなくても良さそうでした。

けど、不安材料は取り除いておきたいので、新品に交換。

 

さて、今度は、ウォーターポンプから出ていく側のパイプを外すのですが、

潜って、このボルトにアクセスし、

パイプを外しました。

これで、ウォーターポンプとパイプはIN、OUTともに外れました。

あとは、ホースを外し、

2本のボルトを

取れば、

ウォーターポンプを外せます。

そんなに固着している感じでもなく、あっさりと

ウォーターポンプとれたどー。

ただ、オイルが漏れてきますので、

油を受ける準備はしておきましょう。

なるだけ、バイクを立てて水平にしておけば、オイルは漏れてこないようです。

メンテナンススタンドがあれば、水平になるのですが、
そんな高級で置き場所にも困るスタンドはもっていないので、
サイドスタンドに板かレンガかを引いて、水平にすればよかったようです。

 

新旧比較

どんなでしょうか?

古いほうは、指でクルクル軽く回せましたが、
新品は、指力では回らず、マイナスドライバーとかで回さないと回らないくらいです。

ここのシールがダメになったんだろうなぁ。

新品はしっかりと入ってます。

ポロっと取れました。

こんな感じの、

シール。

いや、まだ入っている、こっちのシールが原因でしょうかね。

さらにボルト2本外すと、

パッカーンと、

ポンプの羽がお目見えです。

ウォーターポンプに点検孔があったなんて、知らなかったなぁ。

 

さて、新品を取り付けていきます。

先端の溝をオイルポンプのシャフトの突起と合わせて

取り付けます。

そして、

パイプに新品のOリングをつけて、

はめます。

ホースにパイプにと新品にする側も、

パイプの油をパーツクリーナーで拭ってから、取り付け。

ホースのマーキング、パイプのマーキングは、

この位置を揃えるように挿入しろ。という意味なのかな。

個々に見ると、何の目印?だったんですが、
組み合わせると合点です。
挿入角度と深さが分かるような印だったんですね。

こちらも、新品Oリングをつけて、はめ込みます。

水抜きボルトも、

新品に交換。
ワッシャーついてなかったけど、今回はちゃんと新品ワッシャーつけます。

リザーブタンクを取り付けて、

水を注入。

中身は、水道水。

浄水カートリッジ経由の綺麗でおいしい水ではあるけど、

まずは、水道水で、軽くEg回して、

排水。

というのも、高級な冷却液を入れる予定なので、
一度、古い得体の知れない冷却液を除去するため。

WAKO’Sのヒートブロックプラス。

原液のまま使います。(薄めない)

4Lで、5,400円くらいです。

凍結温度は-12℃です。

凍結防止性能のないヒートブロックの方(プラスなし)が
レース向きで効果もいいらしいのですがね。

冷却液の注入方法ですが、

ラジエータの右肩にエア抜きボルトがあるそうで、

それを外して注ぐらしい。

この箇所。

ボルトは、縦溝があるようなので、全部とらなくても良さそうでしたが。

 

そして、ウォーターポンプとサーモスタットに、エア抜きボルトがあるようで、

こちらと、

こちらを緩めて、液が出てきたら締める。

ウォーターポンプ側のエア抜きボルトは、プシューっとエアが抜けた音がするくらい
エア抜き効果絶大でした。

 

あと、オイルが漏れたので、Egオイル交換の余りを継ぎ足しておきます。

いよいよEg始動。

ラジエータのキャップを外しておき、気泡が出なくなればOK。

近所迷惑にならない場所に移動してきました。

サーモスタット交換時の作戦同様、

燃料タンクをずらして、ホース延長。

少しのアイドリング時間なら、
キャブにたまったガソリンで足りるようですがね。

最初は泡泡。

60℃でサーモが開き(純正82℃開弁から60℃開弁に交換済み)

いい感じに泡がなくなりました。

各所、漏れがないかも確認。

冷えた時のエア抜き状況動画(約28秒 14MB)

サーモ開いた時のエア抜き状況動画(約50秒 24MB)

水温60℃のとき、油温は40℃くらい。

キャップを締めて、タンクを戻していきます。

水温70℃で

油温は45℃くらいのようです。

Eg切って、冷えてから、

リザーブの

冷却水の量をFullにして、

蓋を閉じます。赤丸の箇所、ネジ一本で固定。

黄丸2か所は爪がはまる箇所。

 

ウォーターポンプ交換完了!

プラッと近場を試走。

動画(約17秒 8MB)

問題なさそうです。